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役人が安倍首相の思いを「忖度」する背景は長期政権と人事システム

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2017319日と20日に、東京都議会の百条委員会に、浜渦元東京都副知事と石原慎太郎元東京都知事が相次いで出席しました。

しかし、ご存知のように、特に石原元知事に関しては、都庁幹部が重要局面では石原知事の了解を得ていたと証言しているにもかかわらず、「担当者に一任し、記憶がない」と世間が期待する詳細な豊洲移転への経緯は解明されませんでした。

 

移転決定の責任は自らあるとしつつも、新たな土壌汚染問題などで現状は棚上げされている「移転」について、「小池知事が民事告訴されないのは不思議だ」との主張も展開し、結論的には「都議会も都民のために疑惑解明に全力を上げましたよ」のパフォーマンスで終わってしまった感は否めない。

 

石原元知事と浜渦元副知事を百条委員会に呼んで事情聴取をすることは、今のところもうないそうなので、結果としては「何もわからず、誰も責任を取らされず」というモヤモヤした状態で終了でしょう。

そもそも、百条委員会を通しての「目的」がはっきりしないから、「都議会も都民のために頑張りました」という「百条委員会実施という行事」になってしまったんでしょう。

猪瀬元知事が百条委員会に呼ばれた時は、徳洲会から受けた5000万円の資金提供について解明し、辞任に追い込むことが狙いで「目的がはっきり」していた。

しかし、今回は、石原氏も浜渦氏も公職からすでに退いているし、当時、恩恵を受けたであろう都の幹部職員もほぼ現役を退いているため「責任を取って辞めさせる」ということはできない。

また、「石原氏に賠償請求」を求めることも、現実的ではなく、おそらく刑事的にも民事的にも告訴することは難しい。

 

おそらく、築地市場の豊洲移転問題について、今後は、小池知事が豊洲移転を中止し、豊洲の再利用計画や築地の再開発計画に話題は移っていくのではないでしょうか。

(※あくまでも勝手な独自予想です)

 

それから、23日に国会での証人喚問が決まった森友学園の籠池理事長ですが、こちらも籠池氏の証人喚問で導き出す結論(目的)がはっきりしないと、国民の多くがモヤモヤした気持ちになって、「終了〜」という結果になる気がします。

 

あくまでも「仮に」ですが、この森友学園騒動についてのキーワードが「忖度(そんたく)」であった場合、確固たる証拠が何もなく状況証拠しかないため、検察も動きにくいから、刑事告訴しても、裁判が持たない、つまり、「誰の責任も問われない」という「騒動」で終わりそうな気がします。

 

おそらくストーリーとしては、

◆森友学園の名誉校長を昭恵夫人が務めていたり、安倍首相が籠池理事長も所属する「日本会議」のメンバーだったりする背景がある
◆許認可に関係する役人が、安倍首相の思いを「忖度」して前例はあるが「異例の便宜」を図った

◆消費増税など財務省が達成したい政策が延期されていることから安倍首相に恩を売りたかった

ということではないかと思います。

 

ただ、これが真実だとしても、「ごみの撤去費を過大に見積もって国有地を安く売却した」といった個々の事実で背任容疑が関係した役人に問われるだけで、政権を揺るがすだけの「証拠」は何も出てこないでしょう。

 

個人的には、民進党の福山議員が国会で安倍首相に「忖度」について質問すると「昭恵の名前は印籠じゃない」と答弁しましたが、これをそのように本心で発言しているなら、「安倍さんは世間知らずすぎる」と思います。

 

私の近しい知り合いに「超お坊ちゃまやお嬢ちゃま」はいませんが、「そこそこ大きな会社の御曹司やご令嬢」が何人かいます。

彼らには申し訳ないですが、「一般人との感覚の違い」を感じることはしばしばあります。

 

例えば、「御曹司」は、「将来の経営者候補」として、修行で関係他社に出されていたり、自社の一社員として業務経験を積んでいるケースがあります。

しかし、まわりは「将来の社長」と思ってみているので、面倒な仕事は「忖度」してやらせません。

けれども、そういう御曹司は社長になった後に「若いころに難しい仕事を経験してためになった」とか回顧します。

私たちは、彼の若かりし頃から社長になるまでの歴史を知っているので「下っ端の時もまわりが気を使って、難しい仕事は全然与えられず、まわりが成功するようにうまくおぜん立てしただけなのに」とわかっているから、内心は「普通の人の苦労なんか全然経験していないくせに偉そうに語るなぁ」とある意味、軽蔑しています。

 

このような感覚が安倍首相にないとしたら、「国民目線や感情」を想像することは厳しいのかもしれないです。

安倍首相だけでなく、いまの与党政治家の中心は、「お坊ちゃま出身者」が多いので同じようなセンスの人ばかりなのかもしれないです。

長期政権になったときは、役人はどういう行動を取るのかが想像でき、人事システムなど現在の仕組みに脆弱性はないのか、をチェックする仕組みを作っておかないとダメなんでしょうね。

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 11:11
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