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名古屋ウィメンズマラソンで待望のニューヒロイン誕生!

JUGEMテーマ:スポーツ

 

2017312日に開催された8月のロンドン世界陸上選手権の代表選考会を兼ねた「名古屋ウィメンズマラソン」で、日本勢で初マラソンの安藤友香選手(22:スズキ浜松AC)が2時間21分36秒の初マラソン日本最高記録で2位(日本歴代4位)入り、同僚の清田真央選手(23:スズキ浜松AC)も2時間23分47秒で3位に入った結果は、「マラソンファンには待ちに待った結果」です。

 

「待ちに待った結果」とは、まず、なんといっても、ふたりの年齢が若いこと、そして、安藤選手のタイムは、女子の歴代タイムの中では国内最高であることです。

それから二人がスズキ浜松ACに所属していることと俗に「忍者走り」と言われる腕をだらんと垂らし、腕振りが小さい特徴的な走り方であることも興味深いです。

 

この日の走りを私は間近で見ていましたが、特筆すべきことは、「ふたりが3連覇を達成したキルワ選手の専属ペースメーカーについて行った積極的なレース展開だったこと」です。

今回のレースは、メディア情報によると、派遣設定記録である2時間2230秒を目指し、陸連が推奨するネガティブスプリットで走るペースメーカーと、2時間20分が狙えるキルワ選手用のペースメーカーが用意されたそうです。

 

国内のほとんどの有力選手は、キルワ選手用のペースメーカーについていきませんでしたが、安藤選手と清田選手は、

「後半はどうなってもいいからキルワ選手についていく」

「世界と戦うためには先頭についていかないと意味がない」

と果敢に勝負したわけです。

 

ちなみに、安藤選手の1万メートルのベストは、「315871」でハーフベストが「1時間951秒」、清田選手の1万メートルのベストは「314479」で、安藤選手の10キロごとのスプリットタイムは、3314秒〜57秒、清田選手は3314秒〜3444秒なので、「ラストまで持つかどうかはわからないけど、1万メートルで考えれば、決して無茶なペースじゃないから行っちゃえ」という感じだったのではないかと思います。

 

日本のマラソンが「当時の高速」で強かった時代の、男子であれば、宗兄弟、瀬古、中山時代や女子でいえば、高橋、渋井、野口時代のランナー出現を期待するマラソンファンからすれば、2週前の東京マラソンの設楽選手もそうですが、「こういう先頭に果敢についていくレース」を見たかったわけです。

 

少し横道にそれますが、男子でいえば、世界の1万メートルは26分台ですが、マラソンで活躍しているケニア、エチオピア勢の1万メートルベストは、実は27分〜28分台です。

また、女子の場合も、1万メートルのベストタイムが32分を切っていれば、高速レースを制する世界のトップクラスとも互角に渡り合えます。

つまり、マラソンで世界と勝負できる1万メートルのタイムは、男子でいえば2728分中盤、女子の31分台であり、これは日本の実業団や大学生でも十分に走れる速さであり、決して「男子の2時間34分、女子の2時間20分切りは日本のトップクラスの選手が目指せない夢のタイム」ではないのです。

 

だから、多くのマラソンファンは、「落ちていく選手を地道に拾っていくレースで結果的に入賞」よりも「先頭集団についていくレース」を期待するわけで、ここ数年の日本のマラソン界は、そうしたレース展開がほぼ皆無だったので「もどかしさ」を感じていたわけです。

 

ただ、現時点での「マラソンの安定感」は、安藤選手よりも、マラソンを2回走って、2時時間24分台、23分台と失敗していない清田選手かもしれません。

これまでの女子の歴史を見れば、「初マラソンが生涯ベスト」という例は枚挙にいとまがありません。

やはり、まわりが期待しすぎる分、フルマラソン2回目以降にプレッシャーがかかるのでしょう。

しかも、安藤選手は2回目が「経験したことのない真夏のフルマラソン(世界選手権)」。

注目度も気温も高いので、大変だとは思いますが、乗り越えてほしいです。

 

それにしても、今回の結果で、がぜん、注目を浴びるのは、「駅伝を走らないスズキ浜松AC」とふたりに「省エネ走法」を指導した里内コーチの存在でしょう。

やはり、「スピードがそこそこあれば(女子でいえば1万メートル32分以内)マラソン特化の練習」が持久力やスタミナをつけることができる練習になっているのだと思います。

やはり、マラソン復活のためには、「マラソン主体の選手育成(トラックやハーフ出場はマラソン強化の一環)」というチーム方針でなければ世界と渡り合える選手は生まれてこないのかもしれません。

 

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author:有賀正彦, category:スポーツ・芸能に関する話, 13:35
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