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2017年の箱根駅伝は青山学院大の3連覇と学生駅伝3冠達成で幕を閉じる

JUGEMテーマ:スポーツ

 

第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、下馬評通りの活躍で、青山学院大学が見事、3連覇を達成しました。

また、同時に、2012年(2011年度)の早稲田大学以来の学生駅伝三冠を達成しました。

 

往路が終わった時点で、2位との差が33秒あり、復路の予想布陣を考えれば「青山学院大学の3冠達成は堅いな」、と素人目にも感じました。

しかし、そこは駅伝。

7区出場者で圧倒的な走力(1万メートルのベストタイムが28分前半)を誇る青山学院大の田村選手が、脱水症状気味で途中蛇行走行をはじめ、失速しました。

(※田村選手は暑さに比較的弱く、この日の比較的高い気温(たぶん7区は15℃ぐらい)と直射日光で脱水症状となったようです)

しかし、区間11位と遅れを最小限にとどめ、逆に8区の下田選手は箱根駅伝最古の区間記録である山梨学院大学の古田選手(当時)が1997年に樹立した記録に10数秒と迫る快走で、青山学院を追う東洋大、早稲田大の追撃を全く許しませんでした。

 

駅伝ファンなら、誰もが思うことですが、青山学院大の選手層の厚さと気象条件やコース条件、直近の調子やコンディションなどを最大に加味した「区間への適正配置」と「入学以後の育成力」といった「原監督の采配と指導力」に脱帽となる結果でした。

 

大会を通じて感じたことはたくさんありましたが、タイム的には、10区を走った関東学生連合の照井明人選手(東京国際大4年)が、1時間10分58秒で走り、区間賞を獲得した順天堂大学の作田直也選手(4年)の1時間11分00秒を上回る快走だったことです。

 

関東学生連合(旧関東学連選抜)の出場は2003年から(途中、選抜チームを採用せずで出場無しの大会あり)で、学生連合がチーム記録になる大会、個人記録が公式記録となる大会もあったが、現在は、チームはオープン参加で、個人記録も参考記録となっている。

 

学生連合チームのそもそもの目的は、

「箱根駅伝に出場できない大学の選手にも出場機会を広げるため」

「箱根路を走った経験をチームに持ち帰って活かす」

といったことと認識しています。

そういう意味では、

◇多くの「箱根未経験チーム」のランナーが選ばれるシステムを検討する

◇チーム成績を公式記録にする

◇個人記録を公式記録にする

といった仕掛けが必要だと思います。

 

なぜならば、学生連合チームというと「下位順位の常連校」のような印象がありますが、84回大会は総合4位、85回大会は総合9位に輝いています。

しかし、最近は、出場ルールの変更もありますが、下位に沈むケースが多い気がします。

その理由には、やはり「公式記録ではない」という点で、モチベーションがランナーからそがれている気がするのです。

 

学生連合チームがシード圏内の10位以内に入ると、予選会枠が1校増えますから、やはり選手は必死になります。

また、個人記録が公式記録になれば、区間記録や最優秀選手賞(金栗四三杯)獲得のチャンスも出てきて、走るモチベーションが上がります。

やはり、チーム参加できる可能性が低いチームや選手にとって、競技力向上のモチベーションは、「公式記録」となることですし、そうなることで、大学側も「駅伝部の活動の後押し」をしてくれるはずですし、高校生にとっても「学生連合チームのランナーとして見たことがある大学に入って、チーム力の底上げを俺がするんだ」という威勢の良い若武者も出てくるかもしれません。

そういったことが、川内優輝選手のようなランナーを生み出す原動力になると思うのです。

 

話しは少し変わりますが、2020年の東京五輪開催の影響で、「学生時代にマラソンを走って代表になりたい」という選手が増えてきました。

学生ではありませんが、社会人1年生の服部勇馬氏や青山学院4年の一色選手は、東京マラソンやびわ湖マラソンを走って、世界陸上ロンドン大会の代表入りを目指しているそうで頼もしい限りです。

 

私自身は「故障」で、まともに練習すらできない状態ですが、駅伝を通じた競技に対するモチベーションで世界に通用するランナーが数多く出てきて欲しいと思います。

 

 

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author:有賀正彦, category:スポーツ・芸能に関する話, 17:35
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