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2016年の紅白歌合戦を振り返って

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20161231日に放送された「第67回NHK紅白歌合戦」(後7・15〜11・45)の平均視聴率(関東地区)が2日にビデオリサーチから発表された。

 

結果は、

◆前半(第1部)は35.1

◆後半(第2部)は40.2

だったという。

 

2部制になった1989年以降で、歴代最低の視聴率は、2015年の39.2%。

したがって、2年ぶりの40%台復帰ではあるが、結果だけ捉えれば、物足りないものかもしれない。

 

視聴率に関しては、価値観が多様化した今の時代に「40%前後の視聴率を稼ぐ番組」は、驚異的という見方もでき、確かにすごいことである。

連続ドラマは、平均視聴率が15%を超えれば「大ヒット」と言われる時代であるから、「さすが紅白!」ではある。

 

月並みですが、昔と違ってテレビはリモコンだし、家族そろって大みそかにテレビを囲む習慣は薄れているし、スマホ時代だから、SNSで裏番組のおもしろ情報が流れていればチャンネルはすぐに切り替えられる。

そんな条件下での40%は、単純にすごいでしょう。

 

ただ、今回は、

◇いわゆる番宣の時間をかなり割いて放送した

◇対戦形式で視聴者に投票できるシステムにした

◇タモリさん、マツコさんを投入した

◇シンゴジラ風の演出

◇ロンドンから宇多田ヒカルさんを生出演

◇ピコ太郎さん(PPAP)をハーフタイムショーに起用

・・・

といった「視聴率アップ作戦」があった割には、視聴率は伸びなかった。

 

それと、ネットニュースでも話題になっているように、「司会進行がぐだぐだ」であったことは明らかだ。

相葉さんも有村さんも頑張ってはいたが、「妙な間」ができて、進行を止めていた。

また、「SMAP」用に時間を確保し、出演者の数を前年より減らした、という噂もあるが、「SMAP」が出演しなかった場合の「対策案の質」が低かった。

また、視聴者を引き付けるために「ポチポチ」と投票できるシステムにしたのはいいが、採点システムの説明も十分になく、「全15票」のうち、わずか「2票分」(ゲスト審査員10票、ふるさと審査員1票、会場審査員2票、視聴者審査員2票)で、「視聴者投票軽視」で、採点後の「シラケムード」につながってしまった。

 

構成面も「メドレー曲」や「名曲のカバー」が増え、「口ずさめる」という意味はあるが、なんだか「懐かしのメロディ」や「思い出のメロディ」っぽくなってしまった。

 

おそらく、今年の紅白歌合戦の運営に関して、NHKは「大反省会」をしているだろう。

個人的に気になるのは、「出場枠」。

週刊誌ネタだから、実際のところどうなのかは不明であるが、

◇出場枠は有力なプロダクション社長の意向が反映されている

◇大手プロダクションごとに事実上の出場枠がある

といったことが噂されており、これもなんだか残念である。

 

すぐに変えられる部分と、変えにくい部分はあると思うが、紅白は「わかる人にはわかる」よりも万人への「わかりやすさ」をどちらかというと志向すべきかな、と思っている。

今年の紅白は、まだまだ先の話であるが、どんな風に変えてくるか楽しみにしたい。

 

 

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author:有賀正彦, category:スポーツ・芸能に関する話, 15:19
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