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ハラール認証
JUGEMテーマ:ビジネス

先日、ある商品売り場で「ハラール認証済みコーナー」という売り場での表記を見かけた。

「ハラール」とは、イスラム教の概念で「合法的なもの」という意味(非合法はハラーム)で、「ハラール認証制度」は、「イスラム教的に合法的な食品プロセスで作られた食品」であることを示す認証制度である。

 

NPO法人日本ハラール協会のウェブサイトによれば、

http://www.halal.or.jp/halal/

ハラールかハラームであるかは、食に限ったことではなく、イスラム教徒の日々の生活において全てが当てはまるそうで、例えば、

◇ハラールであるか、ハラームであるかを決めるのはアッラーのみである

◇ハラールであるものは清浄、安全であること

(人の普通の理解で良いものはハラールで、逆がハラーム)

◇賭博、高利貸し、利子、婚前交渉、同性愛、姦通、男性が女性の格好をする事やその逆、男性がシルクや金を身につける事、等もハラーム

◇ハラームなものをハラールと偽造する行為はハラーム

◇ハラームな行為をする人はハラームであるが、それらを助成する事もハラーム

◇ハラールかハラームか不明なものは避けるべきである。

とある。

 

つまり、生活全般に当てはまる概念なのである。

食品に関していえば、たとえば、以下はハラーム(非合法)だという。

◇重度ナジス(不浄なもの)の動物(犬、豚とそれにまつわるもの)

◇牙をもち、その牙で獲物を得る動物:虎、クマ、象、猫、猿等

◇捕食動物:鷹、フクロウ等

◇害虫、毒性をもつ動物・昆虫:ネズミ、ゴキブリ、サソリ、ヘビ、蜂等 類似を含む

◇イスラム法で殺してはいけない動物:ミツバチ、キツツキ等

◇不快なもの:のみ、しらみ等

◇ナジス(不浄なもの)を餌として与えられていたハラールな動物

◇その他、イスラム法で食べてはいけないとされる動物:ロバ、ラバ

◇水の中と外の両方で生きられる動物はハラーム:ワニ、亀、カエル等

◇飲料:毒性、泥酔性、健康に害があるもの以外はハラール

◇遺伝子組み換え食品:毒性、泥酔性、健康に害があるもの以外はハラール

 

つまり、「お酒」は非合法だし、長野県の「珍味」とされる「ハチノコ」や「イナゴ」の佃煮は「非合法」なのである。

 

わたしは、基本的には、無宗教(クリスマスをお祝いし、神社・仏閣に参拝し、葬儀は仏式で執り行うが)なので、「自己判断」で日常生活や食生活を過ごせばいいが、イスラム教徒は、なかなか大変だな、と思う。

それにしても、国際線の機内食なら、「ふーん、なるほど」であるが、国内のスーパーに「ハラール認証コーナー」があったのは、少し驚き。

日本で生活しているイスラム教徒は、相当数いらっしゃるわけで、他国の文化や習慣を理解しなければ、国内での商売も成り立たない時代といえるのだろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ405号より)


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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 06:41
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Comment
東南アジアのイスラム教徒を観光客として呼び込むためには必須です。
とおりすがり, 2014/10/08 8:13 AM









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