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「ISO認証制度」が一般消費者に認知されない原因
JUGEMテーマ:ビジネス
 

名刺や会社の看板、ウェブサイトで「ISO認証取得企業」といった表示がされているのを多くの人は見たことがあると思う。

少々堅い表現になりますが、「ISO認証制度」とは、

『企業がISO 9001(品質マネジメントシステム規格)やISO 14001(環境マネジメントシステム規格)、ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム規格)に代表される「マネジメントシステム規格」の要求事項に基づいてマネジメントシステムを構築し、認証機関が、企業が構築したマネジメントシステムが規格の要求事項に適合しているか審査し、適合していればその組織を登録し、公表する制度』

である。

 

「マネジメントシステム規格に適合している」ことは、大雑把にいえば、その企業の「目標管理」や「問題点の監視体制や改善体制」といった「仕事の仕組み」が存在し、機能し、継続的に改善していることが保証されているということになる。

したがって、わたしたちが、製品やサービスを購入する際に、「その企業に対する安心感」について担保されている企業を選びたいとしたら、その選択基準に「ISO認証制度」はなっているのだ。

 

つまり、企業は、ISO認証制度に基づく審査を受審し、認証機関から「適合組織である」というお墨付きを得たら、積極的に、対外的に「取得企業であること」を名刺やパンフレット、看板、ウェブサイトなどで宣伝し、認証機関も、積極的に「適合組織を公表」するべきものである。

 

しかし、変な話であるが、多くの認証機関が「適合組織の公表」について、『極めてひっそり』とやっている。

本来であれば、もっと一般の人(一般消費者)が「この企業はこの範囲のシステムにおいて仕事の仕組みが保証されているんだ」と簡単に調べることができ得るべきものである。

そして、わたしたちは、認証企業から「ものやサービス」を購入した時に、例えば「認証企業の割には苦情対応が機能していないよな」と感じれば、その企業を登録した認証機関にそういった情報伝達できるシステムになっているべきだと思う。

 

だが、実際は、そのようになっていない。

その理由は、ご多分にもれず、「認証機関の競争激化」が原因である。

具体的にいえば、認証機関の営業マンにとって、一番手っとり早い営業方法は「すでに認証している企業に営業(認証機関の乗り換え営業)すること」なのだ。

 

例え話しでいえば、車のセールスマンは、前提として「運転免許がある人」が営業ターゲットになる。

そして、さらにそのターゲットの中で、「車を買う可能性が高い」のは「すでに車に乗っている人」ととなる。

したがって、「車の所有者リスト」が手に入れば、それは、車のセールスマンにとっては「確実性の高い営業リスト」である。

 

それと同じように、「車の所有者リスト」=「認証機関の適合組織リスト」であるから、「認証機関が適合組織を積極的に公表する」とそのリストは競合他社にとっては「恰好の餌食」となってしまう。

そのため、本来、認証機関は「世間一般の企業や人が取引する企業の選択の基準のひとつ」として「積極的に適合組織を公表すべき」なのに「ひっそりと公表」するという矛盾した状態になっているのが現状だ。

 

取引先を真剣に選定しようとしている企業や自治体であれば、直接、その企業に「認証取得の有無を調査」すればよい。

しかし、世間一般のユーザーにとって、「極めて簡便に認証企業としてどのような企業が適合組織として登録されていること調べられない」のは不幸である。

その結果、一般消費者にとって「ISO認証制度」は身近なものとなっていない。

このことは、ISO認証制度について、一般消費者の認知度が低く、また制度の普及を阻害する大きな原因のひとつとなっているのではないかと思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ328号より)


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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 07:41
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