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マネジメントシステムは「仕事の質を高める道具」である
JUGEMテーマ:ビジネス
 

ある会社を訪問した時のこと。

その時の仕事は「マネジメントシステムの適切性診断」で「各部門の目標管理」や「継続的な改善」が機能しているかどうかをチェックするのが目的だった。

 

各部門にお邪魔し、インタビューを続けていくと「目標管理」にある特徴があることに気づいた。

それは、

1)達成しやすい(あるいは測定しやすい)数値目標を掲げていること

2)数値目標の設定について根拠が薄いこと

3)目標を達成するために計画された重点施策の根拠が薄いこと

などである。

 

「達成しやすい目標の設定」について「なぜ、そうなっているのか?」を知りたくて、インタビューを進めると、どうやら「目標は達成していないと評価されない」と考えているためであった。

たしかに、営利組織である民間企業である以上、営業部門でいえば「売上目標」が未達成であれば、事情はどうであれ、査定で評価されないのは当然だろう。

 

しかし、「マネジメントシステムの適切性」という観点で考えると、「目標」はあくまでも「仕事のやり方(仕事の質)が向上したか否か測定できるもの」でなければ、意味がない。

日常的な事例でいえば、ダイエット目標を立てる時に「従来から標準的な体重の人」が「標準体重を維持すること」を「目標」にしても「体重管理に関するやり方が向上している指標」とならず、意味がないのと同じである。

 

この、私が訪問した組織に関しては、各部門の「目標設定」に関する考え方も間違っているが、そもそも「組織経営者や幹部職員」の認識も間違っていた。

あくまでも

◇継続的に仕事の質を高めたい

◇仕事の質を高めることで永続的な組織の繁栄を成し遂げ、顧客に安心感を与えたい

と考えて「マネジメントシステム」を導入しているのであれば、「目標が達成したかどうか」に目を奪われるのではなく「仕事の質が向上したか否か」に注目すべきなのだ。

 

極端な話をすれば「バブル期」であれば、組織は大した努力をせずとも、経済環境により「売上は勝手に伸びていった」のだ。

しかし、「売上が伸びたから仕事の質も向上していた」とは、あまり言えない。

 

「マネジメントシステムの継続的な向上」が威力を発揮してくるのは、

◇経済環境が低迷した時

◇コンプライアンスなどリスク管理が組織経営の重要な要素となった時

◇顧客が信頼感や安心感を取引先に対して求める第一優先順位になった時

◇組織の世代交代や人材の流動化が極端に進んだ時

などである。

 

組織経営者は、こうした点を理解して「マネジメントシステムの導入と運営管理」を行っていかなければ「仕事の質の向上」を図ることはできないのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ310号より)

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 08:58
comments(1), trackbacks(0), - -
Comment
マネジメントについてもっと深く掘り下げてみたいと思えました。ありがとうございます
SR4000, 2013/12/14 5:10 PM









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