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神戸市職員のパソコン無断購入・転売事件
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「市職員、PCを無断購入・転売=「100台分横領、競馬などに」−神戸」
(2010年4月30日付 時事通信社(電子版)の見出しより)

記事によると、
◇神戸市環境局資源循環部の男性事務職員が業務用パソコン20台を無断で購入
◇時期は、2009年10月〜2010年4月(491万円相当)
◇無断購入したパソコンは、買い取り業者に転売していた
◇この職員は2006年度以降、複数の業者から買ったパソコン約100台を転売していた
◇転売して得たお金は、生活費や競馬、ゴルフなどの遊興費に使っていた
◇被害総額は数千万円に上るとみられ、市は被害額を確定し次第、兵庫県警に業務上横領容疑で告訴する方針
◇この職員は同市の事務用品販売会社からパソコンを購入し、請求書などにはトナーやコピー用紙などの消耗品として記載していた
◇納品時は係長が立ち会う決まりになっているが、担当者任せで確認していなかった
◇係長はトナーの請求が多いことを不審に思っていたが、職員は「仕事上必要だ」と説明していた
という内容。

記事を読んで、パソコンの無断購入と転売が約4年以上に亘って発覚しなかったのは、まずは「納品時のルールを守っていなかったから」だな、と思った。
つまり「必要な違反」が「日常的な違反」になったのだ。

ちなみに【必要な違反】とは、【規則を守っていては仕事を終了させることができないような場合】を指す。
わかりやすい例を挙げれば、2005年に発生したJR西日本の列車脱線事故だ。
確か、JR西日本では、カーブに進入する時は、時速50キロだか60キロに減速するルールになっていた。
しかし、阪急など他社路線との競争激化により、日常的にカーブに進入する際は70キロ程度の速度で列車は走っていたのだ。
つまり「ルール通りに業務をしていては、予定時刻を守れないので、日常的に速度違反をしていた」ことがあの事故の背景にあったのだ。

今回の神戸市の事件も、おそらく、1回1回の納品金額を数10万程度にすると、納品回数も多くなり、いちいち「担当係長が納品に立ち会うこと」は業務が煩雑で「必要な違反」だったのかもしれない。
しかし、そこに目をつけて悪いことを考えれば、「納品時に担当係長が立ち合わないこと」が「日常的な違反」だから、不正をすることが可能になるのだ。

では、この場合、神戸市はどうするべきだったのか?
考えられるのは、
1)物品納品時には担当係長が必ず立ち会うというルールを徹底する
2)より効率的・有効的なルールに見直す
である。

担当係長の仕事量にもよるが、まずは1)の「ルールを徹底する」ことだ。
ただ、1)を実施することは業務上、煩雑であり効率的な業務運営の妨げになるとするならば、2)の「ルールの見直し」である。
つまり、まずは、消耗品の現状把握・・・つまりは「使用量のデータを取る」ことだ。
そうすれば、「使用した紙の量と必要なトナー量」がおおよそわかる。
これをちゃんとチェックしていれば、担当係長が「感覚的にトナーの購入量が多いな」と感じていたことが、数字で明らかになる。
数字で明らかにしておかなかったから、この職員が「業務に必要なトナーなのです」と言い張れば「まぁ、しょうがないか」としぶしぶ納得してしまったのだろう。

それにしても、ちょっと笑えるのは「この職員が環境局資源循環部」所属であること。
現在は、どこの自治体でも「地球環境負荷削減という目的で経費の効率化」・・・環境経営システムを導入して運用しているはずだ。
そういった場合、環境局は事務局部門となっているだろう。
事務局部門が、このレベルの管理レベルであり、経営管理システムの見直しと言う機能も果たしていなかったのかと思うと、なんだか驚きだ。
神戸市は、この職員を刑事告発するようであるが、それだけでは、「問題に対する処置」だけであり、「問題の根本原因の処置(是正処置)」を実施しなければ、また違った事例で問題は再発するだろう。
神戸市の、今後の改善動向に注目したい。

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 09:17
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