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大きな耳、小さな口、優しい目
NHKの土曜ドラマ「フルスイング」を観た。
このドラマは7つのプロ野球球団で打撃コーチを30年間勤め、58歳で高校教師になった高畠導宏さんの実話をモデルにしたフィクションだ。

私は野球ファンを自認しているつもりであるが、ドラマを観るまで「高畠さん」のことを存じ上げなかった。
高畠さんは1944年生まれで、岡山南高校、丸善石油、中央大学、日鉱日立を経て、1968年に南海ホークスに左打者として入団した。しかし入団4年目の1971年の春季キャンプでスライディング練習の際、肩を痛め、それがもとで1972年限りで現役引退した。
引退後はロッテオリオンズ、ヤクルト、ダイエーホークス、中日ドラゴンズ、オリックスブルーウェーブ、千葉ロッテマリーンズで打撃コーチとして落合、小久保、イチロー、田口選手など約30人のタイトルホルダーを育てた。
そして、54歳になった1998年に中日で調査役をしている間に日本大学の通信課程に入学し教員免許を取得。2003年春より福岡県筑紫台高等学校の教員になり高校野球監督を目指していたが、2004年、膵臓癌のため60歳の若さで亡くなった。

ドラマは高畠さんが高校教師となるところからスタートするのであるが、とにかく熱く、まさに熱血教師。
完全なフィクションとしてみるならば「今どきの高校でこんなにも不器用で、表裏がなく、生徒を信じ続ける先生がいたら疎まれるんじゃないのかな?現実離れしたドラマだ」と思ってしまうようなキャラクターである。
ただ、実話をもとにしているから脚色はあるにせよ実際の高畠さんもこうだったんだろうなぁ、と思ってドラマを観ていると「どうやったらこんなに相手(生徒や同僚教師)のフトコロに入るこめるのだろう」とその原因を考えてしまうほどとにかく、魅力的な人なのだ。(演じている俳優の高橋克美さんはめちゃくちゃはまり役だと思う。)

ドラマを通じて印象に残ったのが、指導者としての「大きな耳、小さな口、優しい目」というコーチング姿勢。
これは高畠さんのプロ野球コーチ時代のポリシーで、選手に何かを無理に教えようとするのでは無く、選手自らが悩んで考えて、そして教えを請いたいとなったときに手を差し伸べる(相手がコーチを安心して頼ってくるまでじっと待つ)、というような考え方である。
「上から目線で何かを教えてやる」という姿勢や気持ちが入っていると、その教える内容が正しくても相手はプライドが高ければ反発するし、逆に悪い意味で素直すぎると何も考えないで言われた事をただやるだけになる。
また、悩み、迷い、葛藤する姿をさらけ出す人間臭ささや本気で生きる事を伝える熱意が、相手が好きになり信頼される要素なんだな、とこのドラマを通じて気づかされた。

このドラマ自体は全6話。
残りの5回が楽しみである。

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author:有賀正彦, category:スポーツ・芸能に関する話, 10:29
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