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管首相の学術会議会員任命拒否は嵐の前触れで今後、強権発動人事が横行する

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菅義偉首相が、日本学術会議の会員候補の任命をこれまでの前例を踏襲せず、推薦された候補者の一部について拒否したことが、いま、メディアで話題になっています。

 

日本学術会議は、「学者の国会」とも言われるもので、学術会議の会員は、内閣総理大臣が任命する仕組みなので、諸外国と比較して、「珍しい学者組織」といえます。

 

日本学術会議は、日本の人文・社会科学、生命科学、理学・工学分野、約87万人の科学者を代表する機関で、210人の会員と約2000人の連携会員によって構成されている組織です。

会員の半数は、参議院議員のように3年ごと入れ替わり、現在の日本学術会議会長は、2020年度(第25期)より、2015年にノーベル物理学賞を受賞した天文学者で、東京大学卓越教授の梶田隆章氏が務められています。

 

私は、最初に就職した組織の監事が、当時の学術会議会員だったことと、母校の教授(学生時代にその先生の講義を履修したことはありませんが、卒業後に仕事を通じて知り合った)が学術会議会員だったので、「日本学術会議」にどのような先生が会員となっているかについては、以前から関心が高かったのですが、「学術会議の役割」という点では、今回話題になったことで、改めて知ることとなりました。

 

結論から言えば、学術会議には、主に以下の4つの役割があるそうです。

・政府に対する政策提言

・国際的な活動

・科学者間ネットワークの構築

・科学の役割についての世論啓発

 

なお、今回、候補者の中から管首相より「任命拒否」されたのは、

・小澤隆一東京慈恵会医科大学(憲法学)

・岡田正則早稲田大学(行政法学)

・松宮孝明立命館大学(刑事法学)

・加藤陽子東京大学(歴史学)

・芦名定道京都大学(キリスト教学)

・宇野重規東京大学(政治学)

の6人といわれています。

この6人は、安保法制、共謀罪、沖縄の米軍基地辺野古移転など、政府の政策に反対を表明していることが知られています。

 

「法律論的な学術会議の議論云々」を抜きにして、一般論で言えば、

・学術会議会員の任命権は首相にあるのだから、推薦された人を全て任命する必要はない

・これまで「候補者全員任命」という形骸化した前例を打破した、という点では評価できる

ということはいえると思います。

 

ただ、

・候補者から一部の学者の任命を拒否した理由が明確にされていないのはおかしい

・仮に、政府の政策と異なった学説を唱える人を排除するなら、任命の仕組みを変更すべき

・日本学術会議は、政府の「御用学者集団ではない」のだから、公的な独立組織に変更すべき

といったことは議論するべきではないかと思います。

 

2020年10月2日付けの時事通信社の報道では、

「内閣府が安倍政権時と菅政権発足直前の9月上旬の2度にわたり、内閣法制局に対し、日本学術会議法の解釈を問い合わせていた」

そうです。

つまり、もしかしたら安倍政権時代から、「政府に逆らう主張をする学者は、学術会議会員に推薦されても任命拒否することが可能かどうか、調査していた」わけです。

 

私の想像ですが、こうした「安倍政権時代に、政権が癪に障るが、前例に沿って黙認してきたこと」を、管首相は、内閣官房長官として7年8か月もそばで見てきたので、どんどん「断行」していくのではないかと思います。

おそらく、安倍政権で実現できなかった、憲法改正や国民投票も実現を狙っているのではないかと思います。

個人的に、最近のメディアの報道で、気味が悪いのは、「管首相をよいしょする記事が多い」ことです。

・秋田の田舎から高卒で都内の段ボール工場に就職した苦労人

・勉学が諦められずに2年遅れで大学に入学した苦学生

・農家出身の世襲でないたたき上げ

・高卒(大学中退)の元秘書に学歴は関係ないと励ました

・パンケーキ好きな気さくなおじさん

・・・

といった報道です。

 

国民に「管さんはいい人」というイメージを植え付ける作戦ではないかと思います。

しかし、官僚の操作術や人事権を握り、安倍政権に都合のよい人事を展開してきたのは、安倍前首相ではなく、当時の管官房長官だったといわれています。

今回の「学術会議会員任命拒否」は、ほんの前触れで、これから、どんどん「強権を発動した内閣、官僚、政府系委員などの人事」が多くの国民の知らぬ間に実行されていくのではないかと思います。

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 12:01
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