RSS | ATOM | SEARCH
伊勢原市の農業用水路で3人の作業員が意識不明になった原因と再発防止策

JUGEMテーマ:ビジネス

 

2024年3月7日付のテレビ神奈川が、

『農業用水路で男性作業員3人が意識不明 伊勢原市』

という見出しの記事を報じていました。

以下に、この記事を要約し、考察しました。

 

《記事の要約》

2024年3月6日夜、神奈川県伊勢原市の農業用水路で塗装作業中の男性作業員6名が倒れる事故が発生しました。このうち3名が意識不明の状態であり、現在も意識は回復していないものの、呼吸は安定しており、生命に直接の危険はないとされています。作業員は20代から70代までの幅広い年齢層にわたります。

 

事故が起きたのは、高森にあるトンネル型の農業用水路で、午後7時頃に「作業員が複数倒れている」との通報がありました。この水路は2023年12月から老朽化に伴う補修作業が行われており、内部の鉄板を補強し錆び防止のためシンナーや塗料を使用した塗装が進められていました。

 

事故現場では、空気の換気を促すため直径300ミリのファンが6台設置されていましたが、事故の原因については神奈川県警が現在も調査を続けています。

(要約、ここまで)

 

《作業員が意識不明になった原因と再発防止策》

〈作業員が意識不明になった推定原因〉

1)換気不足による有害ガスの蓄積:

使用されたシンナーや塗料から発生した有害ガスが、6台が設置されていましたが、これが不十分であった可能性が指摘されます。

 

2)長時間の曝露:

老朽化したトンネル内での塗装作業において、有害ガスに長時間曝露することで、作業員が中毒症状を呈した可能性があります。作業の性質上、有害物質への曝露リスクが高いと推測されます。

 

3)個人防護具の不足または不適切な使用:

適切な個人防護具(マスク、防毒マスクなど)が不足していた、または正しく使用されていなかった可能性が考えられます。これが作業員の健康被害を招いた一因である可能性があります。

 

〈再発防止策〉

1)換気システムの改善:

作業空間内の有害ガスを効果的に排除するために、より強力な換気システムの導入や既存の換気設備の改善が必要です。場合によっては、作業の一時中断を含め、空気品質を常に監視する必要があります。

 

2)作業時間の制限と休憩の確保:

有害物質への曝露時間を制限し、定期的な休憩を取ることで、作業員の健康を守ることが重要です。特に、有害物質を取り扱う場合は、短時間での集中作業とするなど工夫が求められます。

 

3)個人防護具の供給と教育:

作業員には、必要な個人防護具を供給し、その正しい使用方法について十分な教育を行う必要があります。特に、有害ガスや化学物質に関しては、専用の防護マスクや防護服の使用が推奨されます。

 

4)作業前の安全教育と危険物質の管理:

作業開始前に安全教育を徹底し、使用する化学物質の危険性について理解を深めることが必要です。

また、危険物質の取り扱いに関する規則を明確にし、それに従うことで事故を未然に防ぎます。

 

5)健康監視と緊急時の対応プロトコルの整備:

定期的な健康チェックや、緊急時における迅速な対応プロトコルを整備することで、作業員の健康被害を最小限に抑えることができます。

緊急時の適切な対応手順を全員が理解し、実行できるようにすることが重要です。

 

以上のように、この作業員が意識不明になった原因を推測し、再発防止策を考えてみました。

意識不明になった作業員の方達は、命に別状はないそうですが、早期の回復をお祈り申し上げます。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ897号より)

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 06:49
comments(0), -, - -
マクドナルドのチュロスとナゲットの相次ぐ入れ違いミス

JUGEMテーマ:ビジネス

 

2024年2月29日付の弁護士ドットコムニュースが、

『チュロス頼んだら→「ナゲット入ってたんだけど」投稿相次ぐ…マクドナルド謝罪「あってはならないこと」』

という見出しの記事を報じていました。

以下にこの記事の要約と再発防止策を考察しました。

 

《弁護士ドットコムニュースの要約》

2024年2月14日から期間限定で販売されたマクドナルドの「ひとくちチュロス」に関して、SNS上でナゲットとの配送ミスが報告されています。

顧客からは、チュロスを注文したにも関わらずナゲットが配送された、逆にナゲットを注文したらチュロスが届いたという投稿が相次ぎ、話題となっています。

これらのポストは大きな反響を呼び、20万件の「いいね」が付けられるなど、多くの人々の間で共感が広がっています。

 

日本マクドナルドはこの事態を認め、「あってはならないこと」と謝罪しつつ、誤配送はゼロではないとの立場を示しました。

同社は、形状が似た容器の使用が誤りの原因である可能性を指摘し、正しい商品への交換を提案しています。従業員や過去に働いていた人からは、容器が似ているために起きた「あるあるのミス」としての体験談が寄せられています。

 

一方で、多くの反応はミスを温かい目で見守るものが目立ち、「忙しいから仕方ない」「美味しいからよし」といったコメントが多く見られます。

マクドナルドは、今回のミスを受けて、今後の対策として商品ごとにデザインを変更するなどの工夫を行っていくと述べています。また、注文と異なる商品が届いた場合には、購入店舗に申し出ることで正しい商品との交換が可能であるとしています。

 

《推定原因と再発防止策》

〈推定原因〉

1)容器の形状の類似:

チュロスとナゲットの容器が非常に似ているため、忙しい時に従業員が見間違える。

2)ラッシュ時のミス:

繁忙期やラッシュ時に作業負担が増加し、注意力が分散することでミスが生じる。

3)従業員の研修不足:

新人やアルバイト従業員の研修が不十分で、商品識別能力が低い可能性。

4)作業プロセスの問題:

注文と引き渡しのプロセスに問題があり、ミスが生じやすい環境であること。

 

〈再発防止策〉

1)容器のデザイン変更:

チュロスとナゲットの容器の色や形状を明確に区別するデザインへの変更。

2)従業員研修の強化:

商品識別能力を向上させるための従業員向け研修プログラムの強化。

3)作業プロセスの見直し:

注文受付から商品提供までのプロセスを見直し、ミスを減らすための改善策を実施。

4)品質管理システムの導入:

注文された商品と提供される商品が一致しているかを確認する品質管理システムの導入。

5)消費者フィードバックの活用:

間違いが発生した場合の迅速な対応とフィードバックシステムの強化。

 

これらの対策により、将来的に類似のミスを減少させ、消費者の信頼を確保することが期待されます。

 

似たような話しを私も、このお正月に経験しました。

元日に、成田山新勝寺に初詣に行き、参道の出店で、何度も購入歴があるおまんじゅうを買いました。

このおまんじゅうには、「あずきのあんこ」と「ごまのあんこ」があり(あずきとごまは単価が違う)、「ごま」を5つ注文したつもりが、数日後に、袋の中身を確認すると、すべて「あずき」でした。

すぐに確認しなかったのと、レシートを捨ててしまったので、お店側に支払ったのが「あずき」の価格か、「ごま」の価格かわかりませんので、「言った、言わない、そう聞いた」になってしまいちゃんと説明できないので、今さら「苦情」も言えませんが、がーんな出来事です。

たぶん、元日の出店なので、おそらく臨時のアルバイト店員だったのと、暗がりだったので、店員さんが袋に入れているときに、客側の私も確認しづらかったのが、「注文と中身が異なった」原因です。

来年の元日は、リベンジするぞ!と思った次第です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ896号より)

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 01:22
comments(0), -, - -
昭和の価値観と価値観の変化にアジャストするための日常の行動

JUGEMテーマ:ビジネス

 

昭和の価値観と価値観の変化に対応するための日常の行動様式を考察してみました。

《代表的な昭和の価値観の事例》

a. 終身雇用
昭和時代の日本では、一度入社した会社で定年まで働き続けることが一般的で、安定と忠誠が重んじられていました。


b. 男性の仕事と女性の家庭
男性が外で働き、女性が家庭を守るという性別役割分担が社会の基本とされていました。


c. 集団主義
個人よりも集団の和を大切にし、企業や学校などの集団内での協調性が強調されていました。


d. 勤勉と忍耐
勤勉を美徳とし、仕事においても長時間労働を当たり前として耐え忍ぶ姿勢が評価されていました。


e. 伝統と慣習の尊重
昔ながらの習慣や形式を守ることが良しとされ、新しい文化や異文化の受容が比較的控えめでした。

 

《令和の時代には、通用しない仕事上の昭和の価値観》

a. 働き盛りの定義
昭和時代には、年功序列や年齢に基づく役職昇進が一般的でしたが、令和時代には能力や実績が重視される傾向にあります。


b. 長時間労働の美徳
労働生産性の向上やワークライフバランスの意識が高まり、長時間労働は効率の悪さの指標とされることがあります。


c. 上下関係の厳格性
フラットな組織文化やオープンなコミュニケーションが求められ、威厳に基づく指導よりも対話が重視されています。


d. デジタル化への適応
テクノロジーの進化に伴い、アナログ作業からデジタルワークへの移行が進んでおり、新しいスキルの習得が求められます。


e. ダイバーシティの受容
多様なバックグラウンドを持つ人材の採用が進み、多様性を活かしたチームワークが重要視されています。

 

《変化する価値観にアジャストするための日常の行動》

a. 自己啓発
絶えず新しいスキルを学習し、自己のキャリア開発に投資することが重要です。


b. コミュニケーションスキルの向上
チーム内のオープンな対話や他部署との協働を効果的に行うためのコミュニケーション能力を高めることが必要です。


c. ワークライフバランスの追求
仕事と私生活のバランスを取り、ストレス管理や健康維持に努めること。


d. ダイバーシティへの理解
異文化や多様な価値観への理解を深め、インクルージョンを実践すること。


e. 柔軟性のある働き方
リモートワークやフレキシブルな勤務時間など、変化に適応する柔軟な働き方を受け入れること。

 

若い頃に「自分が中年世代になったら“今の若いもんは・・・”という言い方は絶対にしないぞ」と心に誓っていました。
個人的には、価値観は、対立構造になるものではなく、違う価値観も理解するべきものと考えますが、時代とともに変わりゆくものであることも理解すべきですし、それを受入れるべき、と今もそう思っています。
月並みですが、柔らか頭で、変化をしっかりと感じ取る感覚は、持ち続けたいものだと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ880号より)

 

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 11:45
comments(0), -, - -
知らないと損をする?!身近な法則

JUGEMテーマ:ビジネス

 

日常的に、活用したり、自然とそうしている「法則」があります。

今回は、以下の「法則」について、「よい具体例」、「悪い具体例」を挙げてみました。

 

1)パーキンソンの法則

《説明》

パーキンソンの法則は、作業が与えられた時間内に拡大する傾向があるとする経済学の法則です。つまり、時間があればあるほど、その時間を使い切るまで作業が広がるということです。

 

《良い具体例》

あるプロジェクトに2週間の締め切りが与えられたが、チームが効率よく作業し、1週間で必要な作業を完了した。残りの1週間は不要な改良や余計な会議をせずに、次のプロジェクトに移行した。

 

《悪い具体例》

同じプロジェクトに2週間の締め切りが設定されたが、チームは最初の週をほとんど何もせずに過ごし、最後の週に急いで作業を行った。結果、品質が低く、非効率な作業が行われた。

 

2)72の法則

《説明》

72の法則は、投資の複利効果を理解するための簡単な方法です。投資の年利回りを72で割ることで、元本が2倍になるのにかかる年数が分かります。

 

《良い具体例》

年利7.2%の投資を行った場合、72を7.2で割ると10が得られます。つまり、この投資は約10年で元本が2倍になります。

 

《悪い具体例》

年利2%の預金に投資した場合、72を2で割ると36が得られるので、元本が2倍になるのに36年かかります。他により高いリターンを得られる投資機会を逃してしまう可能性があります。

 

3)松竹梅の法則

《説明》

松竹梅の法則は、価格や品質に応じて商品やサービスを3つのカテゴリー(高、中、低)に分類することで、消費者の選択を容易にするという考え方です。

 

《良い具体例》

レストランがメニューを高価格帯(松)、中価格帯(竹)、低価格帯(梅)の3つに分けた。客は自分の予算や好みに合わせて選びやすくなり、満足度が高まった。

 

《悪い具体例》

ある商品が松竹梅の法則を無視して一律の価格帯で提供された。結果、客は自分のニーズに合った選択をするのが難しくなり、販売機会が失われた。

 

4)80/20の法則

《説明》

80/20の法則は、パレートの法則とも呼ばれます。これは、ビジネスや経済学において、結果の大部分(80%)は原因の小部分(20%)に由来するとする原理です。

この法則は、ある領域の少数の要因が、全体の成果や影響の大部分を生み出すことを示しています。

 

《よい具体例》

ある企業が自社の製品ラインを分析し、全製品の20%が全収益の80%を生み出していることに気づきました。

この発見に基づき、その20%の製品に集中的にリソースを投入し、さらに収益を最大化することに成功しました。

この結果、無駄な投資を減らし、より効率的な運営が可能になりました。

 

《悪い具体例》

別の企業では、全製品ラインに均等に資源を配分していました。

しかし、この戦略により、収益の少ない製品に過剰な投資がなされ、効率的でない運営が続いていました。

その結果、企業は機会損失に直面し、利益の最大化に失敗しました。この企業は、20%の製品にリソースを集中させることでより高い効率を達成できる可能性があったのです。

 

これらは、日常生活に身近な法則です。

意識して生活することが大事ですね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ882号より)

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 11:50
comments(0), -, - -
“無能な者は何もせず黙ってろ”の意味と事例

JUGEMテーマ:ニュース

 

戦場において、「無能な者は、何もせず、黙っていろ」と言われます。

以下に、この意味について、事例を挙げて、説明し、ビジネスの世界でも、同じことがいえる事例を挙げてみます。

 

《“戦場において、無能な者は、何もせず、黙っていろ”の意味と事例》

「無能な者は、何もせず、黙っていろ」という言葉は、無能な人が不要な行動や発言をすることで状況を悪化させる可能性があるという警告を意味します。

 

戦場の事例としては、無能な司令官が誤った命令を出し、その結果、戦略的に不利な位置に自軍を置くというケースが挙げられます。こうした状況は、不要な損失や混乱を招くことになり、戦況を劣悪にしてしまう可能性があります。

 

《ビジネスにおける事例》

ビジネスの世界でも、無能な人が行動せず、黙っている方が組織にとって有益な場合があります。

 

1)プロジェクトの進行阻害:

無能なメンバーがプロジェクトに関与すると、誤った方向に進めてしまう可能性があります。

 

2)不適切な意見の提出:

会議や議論で無知なりに不適切な意見を提出すると、議論が進まなくなる、あるいは他のメンバーの時間を無駄にする可能性があります。

 

3)悪化する社内文化:

無能な人が不適切な行動や発言を繰り返すことで、社内文化が悪化し、他の従業員の士気が低下する可能性があります。

 

4)リソースの無駄遣い:

無能な人が担当するプロジェクトやタスクは、効率が悪くなり、リソース(時間、人材、資金)の無駄遣いとなる可能性があります。

 

5)貴重なフィードバックの欠如:

無能な人がフィードバックや評価を行うと、それが不適切である可能性が高く、実質的な改善が見られなくなることがあります。

 

以上のような事例を通じて、無能な人が「何もせず黙っている」方が、組織のためになると言えます。

ただし、これはあくまでも暫定的な解決策であり、長期的には能力開発や適切な人事配置が必要です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ872号より)

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 12:05
comments(0), -, - -
プロダクトアウトとマーケットイン

JUGEMテーマ:ビジネス


「プロダクトアウト」(Product Out)と「マーケットイン」(Market In)は、企業が新商品を開発し、市場に投入するときの考え方やアプローチを指します。

 

◆プロダクトアウト(Product Out):

プロダクトアウトは、企業が自社の技術力やリソースを最大限に活用して新製品を開発し、その製品を市場に投入するアプローチです。

企業は自社の技術や製品の品質に自信を持っており、顧客がその価値を認識すると信じています。

しかし、このアプローチは市場のニーズやトレンドを見落とす危険性があります。

 

例えば、ソニーの「ウォークマン」は、プロダクトアウトの好例です。

ソニーは自社の技術力を活用してポータブル音楽プレーヤーを開発し、市場に投入しました。

この製品は大成功を収め、新たな市場を創出しました。

 

◆マーケットイン(Market In):

一方、マーケットインは、市場のニーズや消費者の要望を先に理解し、それに基づいて製品を開発するアプローチです。

顧客が何を望んでいるのか、どのような問題を解決したいのかを理解し、それを満たす製品を設計・開発します。

 

例えば、AppleのiPhoneはマーケットインの良い例です。Appleは市場がスマートフォンを求めていることを理解し、使いやすさ、デザイン、機能性を兼ね備えたiPhoneを開発し、市場に投入しました。

これにより、Appleはスマートフォン市場で大成功を収めました。

 

これらのアプローチは相反するものではありますが、成功するためには両方の視点が重要で、市場のニーズを理解し(マーケットイン)、その上で自社の強みや技術を活用して製品を開発する(プロダクトアウト)というバランスが重要です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ858号より)

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 06:39
comments(0), -, - -
リスクマネジメントにおける“スイスチーズモデル”とは何か

JUGEMテーマ:ビジネス

 

2024年1月2日に羽田空港で発生した日航機と海保機の衝突事故について、ニュース解説などで、しばしば話題になる「スイスチーズモデル」。

航空機の誘導に関しては、いくつかのミスが重なっても、それを防ぐ「壁」があるはずですが、この事故においては「いくつかの壁をすり抜けてしまったために発生した事故」と言われています。

ご承知の方も多いと思うので、今さらですが、以下に、スイスチーズモデルとは、「どのようなものなのか」、「防ぐためにはどうすればいいのか」をまとめてきました。

 

《スイスチーズモデルとは何か》

スイスチーズモデルは、リスク管理における重要なコンセプトで、組織内の防御システムをスイスチーズのスライスに例えます。

各チーズのスライスは、リスクを軽減するための防御機構やプロセスを表し、スライス内の穴はシステムの弱点や欠陥を象徴しています。

理想的には、これらの防御機構が連携してリスクを抑えますが、穴(弱点)が完全に一致してしまうと、リスクがシステムを突破し、事故や障害につながります。

 

例えば、病院での医療ミスを考えてみます。

最初のチーズのスライスは医師の専門知識と経験、次のスライスは看護師のチェック、その次は薬のラベル確認などです。

もし医師が間違った薬を処方しても、看護師のチェックやラベル確認でミスが発見されるはずです。

しかし、医師のミス、看護師の不注意、ラベルの誤りなどが同時に発生すると、医療ミスが起こる可能性があります。

 

《スイスチーズモデルを防ぐには、どうしたらよいか》

スイスチーズモデルに基づくリスクを防ぐためには、まず各防御機構の弱点(穴)を理解し、それを最小限に抑えることが重要です。

これには、組織内のプロセスやシステムの定期的なレビューと改善が必要です。

次に、複数の独立したチェックポイントやセーフガードを設けることで、一つの防御が失敗した場合にも他がカバーできるようにすることが肝要です。

加えて、従業員の研修や教育を通じて意識の向上を図り、エラーを防ぐ文化を構築することが大切です。

 

リスク管理においては、防御機構の間のコミュニケーションと連携が重要で、問題が発生したときに迅速に対応できるように、組織内の情報共有と対応計画の確立が求められます。

また、リスクの発生を前提としたプランニングで、予測不能なリスクにも柔軟に対応できる体制を整えることが重要です。

 

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ889号より)

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 06:14
comments(0), -, - -
頭のいい人が“論理的”で“コミュニケーション能力が高い”理由

JUGEMテーマ:ビジネス

 

「頭のいい人は、論理的で、コミュニケーション能力が高い」と言われています。

なぜ、頭のいい人は「論理的」で「コミュニケーション能力が高い」のが、その理由を考えてみます。

 

《頭のいい人が論理的である理由》

頭の良い人が論理的になるのにはいくつかの重要な理由があります。

まず、複雑な概念や情報をシンプルに表現する能力は、さまざまなバックグラウンドを持つ人々にアイデアを伝えるのに不可欠です。

論理的な思考は、明確で理解しやすいコミュニケーションを促進し、誤解を最小限に抑えるのに役立ちます。

また、論理的なアプローチは、考えや提案を構造的に提示することで、相手にとって説得力のある議論を行うことを可能にします。

 

論理的な思考は、思考の整理と分析を行う上で重要です。

頭のいい人は、事実、原因、結果を連鎖的に結びつけることで、複雑な問題を解析し、効果的な解決策を導き出す能力があります。

これは、抽象的な概念を具体的な形で表現し、他者にも理解しやすくするためにも不可欠です。

 

さらに、論理的なコミュニケーションは、多様な視点や立場を持つ人々との対話においても非常に有効です。

それにより、共通の基盤を築き、共感や合意を得ることが可能になります。

このように、論理的な思考は、情報の処理、問題解決、効果的なコミュニケーションにおいて中心的な役割を果たします。

 

《頭のいい人のコミュニケーション能力が高い理由》

頭の良い人が高いコミュニケーション能力を持つ理由は、彼らが他人との関係性の重要性を深く理解していることにあります。

彼らは、他人との効果的な相互作用が人生の質を高め、目標達成に不可欠であると認識しています。

したがって、彼らは他者とのコミュニケーションにおいて、相手の視点を考慮し、共感を示すことで、関係を築き、信頼を得ることに注力します。

 

また、頭のいい人は、情報を明確かつ効果的に伝達することの重要性を認識しています。

彼らは、情報を簡潔かつ正確に伝える能力を持ち、論理的な構造で会話を構築します。

これにより、誤解を防ぎ、相手に対するメッセージの明確さと説得力を高めます。

 

さらに、頭のいい人は、コミュニケーションにおける聞くことの重要性を理解しています。

彼らは、聞き手としての役割にも重点を置き、相手の意見や感情に対して敏感であるため、より深い理解と共感を生み出します。

これにより、相手との強いつながりを築き、効果的なコミュニケーションを実現します。

 

総じて、頭のいい人の高いコミュニケーション能力は、相手を理解し尊重すること、情報を明確かつ効果的に伝達すること、そして双方向のコミュニケーションを重視することから来ています。

これらは、個人的な関係だけでなく、職場や公的な場面においても成功を促進する重要な要素です。

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

 

 

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 09:34
comments(0), -, - -
国交省の認証試験で不正が発覚したダイハツ

JUGEMテーマ:ビジネス

 

軽自動車メーカー大手のダイハツが、認証試験における不正について、2023年12月20日に緊急記者会見を開きました。

以下は、テレビ朝日の12月20日の報道の要約です。

 

《テレビ朝日の報道の要約》

自動車メーカーのダイハツ工業は2023年12月20日、認証試験における不正に関して緊急会見を開きました。

ダイハツと親会社のトヨタ自動車が共に頭を下げ、お詫びを表明しました。この不正により、ダイハツが生産・開発した車両全て、さらにトヨタ、マツダ、スバルに提供している車両も出荷停止となりました。

 

調査の発端は2023年4月の内部告発で、衝突試験において不正が行われていたことが判明したことでした。

外部専門家による第三者委員会の調査では、合計174個の不正行為が確認され、その多くは開発段階での認証試験で行われていました。

不正には、エアバッグのタイマー着火や衝突試験データの偽造などが含まれていました。

 

この不正の背景には、過密な開発スケジュールとそのプレッシャーがあることが指摘されました。

特に2014年以降、不正が増加したとされ、この時期はダイハツが販売数でスズキに追い抜かれた年であり、またトヨタ自動車が指摘するように、小型車や海外展開車種のOEM供給車が増加したことも負担の増大に影響していた可能性があります。

ダイハツ社長は、不正の責任を経営陣にあると認め、現在市中を走る車の安全性に問題はないと述べました。国交省は2023年12月21日にダイハツ本社への立ち入り検査を予定しており、結果次第で処分が検討されています。

(要約、ここまで)

 

ダイハツの肩を持つつもりはありませんが、技術的には、ダイハツが主張するように「自社のテストはクリアしており、不正に起因する事故も起きていないので、現在街中を走っている車の安全性に問題はない」との考えで、ものごとを捉えないと、社会が混乱すると思います。

つまり、「自社テストはクリアしていたが、国の認証試験について不正が行なわれていた」ということで、「修正処置」を実施しなければ、最長、34年前からの不正ですから、収拾がつかないでしょう。

 

それにしても、「なぜ、国交省の認証試験について不正が行なわれていたのか」、「国交省の認証試験の不正が、内部告発があるまで、社内で見過ごされてきたのか」という点については、しっかりとした、原因究明と再発防止が必要です。

 

個人的には、第三者委員会とダイハツの社長が「この問題で責められるべきは、不正行為を行なった現場の現場の従業員では無く、ダイハツの経営幹部である」との調査結果と発言です。

これまで、他社の不祥事について、数々の謝罪会見や第三者委員会の調査結果の記者会見を見てきましたが、これだけはっきりと「責任は経営幹部」と明言したケースは稀だと思います。

今後の動向に注目です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ886号より)

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 04:48
comments(0), -, - -
ずば抜けた結果を出す人の特徴

JUGEMテーマ:ビジネス

 

サラリーマン時代に、何度か転職し、その後、業務改善を主体としたコンサルタントやマネジメントシステム監査の業務で多くの企業に訪問しましたが、「ずば抜けた結果を出す人」が、組織には、必ずいます。

そんな人の特徴について、以下に挙げてみました。

 

◆目標志向性:

ずば抜けた結果を出す人は、明確な目標を持ち、その達成に向けて努力を重ねます。彼らは自身の目標に向かって突き進む姿勢を持ち、そのために必要な努力や戦略を継続的に追求します。

 

◆モチベーションの高さ:

成果を出す人は内在的なモチベーションが高く、自らに向けた高い意欲を持ちます。彼らは困難や挑戦に立ち向かい、自らを鼓舞することで継続的な努力をし続けます。

 

◆優れた計画力:

成果を出す人は計画的で、目標を達成するための具体的な戦略を立てます。彼らは時間やリソースの効果的な活用を考え、段階的な計画を立てることで効率的に進捗を達成します。

 

◆持続力:

成果を出す人は困難や挫折にもめげず、持続的な努力を続けます。彼らは一時の失敗や困難を乗り越えて再び立ち上がり、目標達成に向けて前進し続けます。

 

◆プロアクティブな姿勢:

成果を出す人は自発的に行動し、問題や課題に積極的に取り組みます。彼らは待つだけではなく、自ら行動を起こし、イニシアチブを取ることで成果を生み出します。

 

◆優れた問題解決能力:

成果を出す人は問題解決能力に優れています。彼らは複雑な状況や課題に対して冷静に分析し、適切な解決策を見出す能力を持っています。

 

◆柔軟性と適応性:

成果を出す人は柔軟で、変化に対して適応する能力があります。彼らは状況や環境の変化に敏感であり、必要な場合には戦略やアプローチを調整し、最良の結果を出すために柔軟に対応します。

 

◆チームワークとコミュニケーション能力:

成果を出す人は協調性があり、チーム内での役割分担や協力を大切にします。彼らは他者とのコミュニケーションを円滑に行い、情報共有や協力関係を築くことで結果を最大化します。

 

◆継続的な学習と成長意識:

成果を出す人は常に学習意欲があり、自己成長を追求します。彼らは自己啓発に取り組み、新しい知識やスキルを習得することで自身の能力を向上させます。

 

◆高い品質への追求:

成果を出す人は妥協せず、常に高い品質を追求します。彼らは自分自身に対して厳しい基準を持ち、最良の成果を生み出すために努力します。

 

個人的には、中高年世代となり、「のんびりとした心境で日々を過ごしたい」ですが、「ずば抜けた人」をはじめ、人間観察は、今後もしていきたいと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ862号より)

 

 

【好評発売中!】

『できるビジネスマンのマネジメント本』(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓

(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)

http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html

Twitter:https://twitter.com/ariga9001

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 04:07
comments(0), -, - -