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ゴーン氏逮捕で日仏政府を巻き込んだガチンコ経済バトルとなってきた

JUGEMテーマ:ニュース

 

20181121日のTBSニュースが、

「日産自動車の会長であるカルロス・ゴーン容疑者の逮捕を受け、世耕経済産業大臣とフランスのル・メール経済・財務大臣は20日、電話会談を行い、「日産とルノーの提携を支援していく」との共同声明を発表しました」

と報道していました。

 

報道では、

・声明では、「日本とフランスの産業協力の成功の象徴の一つである日産とルノーの提携を支援することを再確認した」としている

・また、「協力関係を維持していくという日産とルノーの共通の意志も支援する」としている

・日産の西川社長は、20日、報道陣の問いに対し「(3社連合は)安定させて進めていく」としている

・菅官房長官は会見で「関係者が納得いく形で議論が進むことが大事だ。国際的な問題があるので、そうした中で、お手伝いすることがあれば」と支援する姿勢を示した

そうです。

 

私が言うまでもありませんが、この「日仏政府の共同声明」は、表面上は「これまでの3社のアライアンス関係を両国でバックアップしていきましょう」という和やかなものに映ります。

しかし、実際は、「火花バチバチ」の声明でしょう。

 

雇用不安を抱えるフランスは、

・日産をルノーに経営統合させたかった

・経営統合させることで、フランスへの国内工場誘致などを行いたかった

・日産や三菱自動車の技術情報を手に入れたかった

といった状況でしたでしょう。

 

一方日本側は、

・ルノーとの経営統合(あるいは、日産の完全子会社化)は絶対に阻止!

という経産省の至上命令が出ていたともいわれています。

 

それにしても、現在のところ、ゴーン氏の逮捕容疑である「有価証券報告書の虚偽記載」について、実際に得ていた報酬は、倍以上だったと、額ばかりが強調されていますが、裏役員報酬の中身は、離婚訴訟費や再婚費用、事務所設立費用、海外拠点の住居費用といった感覚的には「そんなんで何十億円にもなるの?」というレベルのものばかりです。

 

離婚訴訟費や再婚費用は「もってのほか」ですが、事務所設立や居住費用に充てられていたのであれば、「役員報酬か経費かの解釈の違い」などで、ゴーン氏側に敏腕弁護士が就けば、たいした罪にならない気がします。

また、仮に、推測レベルの容疑であれば、「私腹を肥やしまくった逮捕」というより「日産側のクーデーター目的による内部通報事件」という印象が強くなる気もします。

 

まだまだ、全く真相はわからない事件ですが、今後の動向にますます注目です。

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 11:20
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ゴーン氏逮捕はルノーとの統合阻止と社内不満分子対策による西川社長のクーデター

JUGEMテーマ:ビジネス

 

20181119日の夕方に、スマートフォンにニュース速報が入ってきました。

そう、日産自動車のカルロス・ゴーン会長が「金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕」という情報です。

 

すでに、各メディアが大々的に報道しているように、この事件は、

・虚偽の報酬額を有価証券取引書に記載していた

20113月期から153月期までの計5年間の役員報酬額が実際には998000万円だった

・しかし、計498700万円と過少に記載していた

・内部通報によって日産が社内調査、それを検察に情報を提供し、事件になった

ということらしい。

 

この「有価証券報告書への虚偽記載」によるゴーン氏逮捕の報道が流れて、国民の関心は、庶民からすると巨額なの「役員報酬の過少申告」より「ゴーン氏は守銭奴だ」という感情的な怒りの声が高まっているように思います。

 

しかし、一部の有識者や評論家もニュースやワイドショーでコメントしていますが、「日産自動車取締役9人のうちの西川社長派のクーデター」に間違いないでしょう。

 

その理由として、

◆長きにわたって有価証券報告書に虚偽の報酬額が記載されていたことを取締役が知らないはずがない

◆フランスのマクロン大統領から、ゴーン氏は、ルノーCEOの任期を2022年までに延長する代わりに「ルノーと日産の関係を後戻りできない不可逆的なものにする」ことを条件にされた

◆完成車検査不正問題で現場に資源投入しないことに対して社内に不満分子が増えた

◆一部の外国人幹部が高給を得ており社内に不満分子が増えた

といった状況が生じていたからです。

 

つまり、2018年中に、ゴーン氏や虚偽記載の指南役とされる代表取締役のケリー氏を排除することで、例えば、

◆取締役解決後で、日産が保有するルノー株を買い増しして25%以上にしてルノーの日産に対する議決権を消滅させる

◆ルノーと日産の経営統合を阻止する

◆日産にとって重荷になったルノーとのアライアンスを弱める

◆ゴーン氏に支払っていた高額な役員報酬をなくすことで社内の西川社長への非難をかわす

といったことが実現できるわけです。

 

1119日の22時に、西川社長は、他の役員や弁護士などを伴わずに緊急記者会見を開きましたが、悪く言えば「自己保身」です。

肝心なことには、「調査中でお答えできない」といい、「残念という言葉ではなくて、はるかに超えて、 強い憤り、そして、わたしとしては、落胆ということを強く覚えております」との発言は、「他人事のよう」に感じました。

また、取引先や株主への謝罪はあっても、日産ユーザーへの謝罪もなく、西川社長の顔つきや表情などといった「キャラクター性」かもしれませんが、「誠意」が感じられない会見だったな、という印象です。

 

それにしても、完成車検査不正問題よりも、ゴーン氏逮捕に関して日産は、プレスリリースも迅速で、どうも違和感があります。

邪推をすれば、日産はもちろん、国(経産省)もルノーと日産の経営統合を阻止するために、裏で糸を引いていたのかもしれません。

 

ただ、そうなると、ゴーン氏のスキャンダル(有価証券虚偽記載や会社資金の私的流用など)について、「見てみぬふり」をしてきた経理部門や取締役にも、刑事訴追が及ぶ可能性があります。

そこで、「司法取引」を使って、真相の全容を解明する代わりに、情報提供者への刑事訴追を見送った、と捉えることができると思います。

 

それにしても、今回のゴーン氏逮捕によって、日産自動車に、ガバナンス機能が働いていないことが露呈しました。

監査法人は、性善説で、監査を実施していたとしか思えませんし、経理部門や取締役会が、「黙ってみぬふり」をすれば、株主など市場に公表される有価証券報告書の内容は、ごまかせることを世間に知らしめてしまいました。

 

個人的には、西川社長には、なんの恨みも個人的な関係もありませんが、「正義の味方」きどりで、ゴーン氏、ケリー氏が去った後の「日産自動車のかじ取りをなにくわぬ顔で任せる」のは、どうも納得がいきません。

ガラガラポンで、「現役取締役総退陣」ぐらいして、経営トップは、外部招聘しないと、日産自動車の社会からの信頼回復は得られないと思います。

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 14:52
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インターネットで暴露された中国五つ星ホテルの清掃実態

JUGEMテーマ:ビジネス

 

20181119日の朝のテレビ各局のワイドショーが、

「トイレも食器も同じ雑巾で清掃している高級ホテルの実態」

について報道していました。

 

各ワイドショーの情報によると、

・高級ホテルをよく利用する中国人が各地のホテルに隠しカメラを設置し、その映像を撮影していた

・隠しカメラで撮影された映像は中国版ツイッター「ウェイボー」でホテル名とともに暴露した

・この映像によると、北京や上海、南京などの高級ホテルで清掃スタッフが、シャンプーを使って食器を洗っていた(一泊3千元(約4万9千円)という上海のホテル)

・別の高級ホテル(一泊4500元(約7万3千円))では、清掃スタッフが、ゴミ箱に捨てられていた使い捨てのコップのふたを再使用していた

・また、洗面台、便座、食器を同じ雑巾で拭いていたケースもあった

・映像で取り上げられた北京のあるホテルは謝罪する一方、「あくまでも個人的な事案であり、ホテルの衛生レベルを示したものではない」と釈明した

・上海市の衛生当局は市全域のホテルで調査を行うことを決めた

そうです。

 

以前、中国では、ジャーナリストが食品工場への潜入取材で、床に落ちた肉をふたたび製造ラインに戻す行為が暴露され、中国国内はもちろん、世界中に衝撃が走りました。

今回は、「高級ホテルバージョン」の隠しカメラだったようですが、こうした映像が世界中に拡散されるたびに「中国製品やサービスは信頼できない」と評判を落とすことになるので、当局もしっかり調査して欲しいものです。

 

中国事情に詳しい中国人ジャーナリストは、このようなずさんな業務管理の原因として、

1)経済発展による人員不足

2)清掃スタッフには地方出身者が多く衛生知識が乏しい

3)業務チェック体制が甘い

という点を挙げていました。

 

この中国人ジャーナリストが言うように、「採用する人材のレベルが低い」というのは、ホテル清掃に関わらず、組織にとってはリスクです。

いわゆる「阿吽の呼吸」「言わなくても当然認識しているであろう常識」がそもそもズレている、あるいは、欠如しているわけですから、しっかり教育しなければ、業務に就かせることはできません。

 

それにしても、北京のあるホテルは、「あくまでも個人的な事案であり、ホテルの衛生レベルを示したものではない」と釈明したそうですが、これこそ、情けない話です。

いい方をかえれば「組織管理が十分にできていません」ということになります。

・清掃チェック体制の見直し

・トイレ用、食器用の専用雑巾や清掃ブラシ、洗剤を用意する

・衛生知識の徹底教育

・・・・・

など組織(ホテル)がやるべきことはたくさんあります。

 

今回は、清掃業務ですから、外部業者への外注作業だと思いますが、そうなると、

・ホテル側の業者選定は適切だったのか?

・ホテル側の清掃仕様書は適切に提供されていたのか?

・ホテル側は、定期的に、外部業者の監査を実施していたのか?

・・・・・

といったことが、できていなかったわけです。

 

話題は変わりますが、先日、神戸の旧居留地近くにあるホテルに宿泊しました。

ホテルは、シティホテルとビジネスホテルの中間ぐらいに位置づけられるクラスで、全体的には、概ね満足して過ごすことができました。

細かい話ですが、朝食会場はバイキング形式で、「味付け海苔」がありました。

この味付け海苔、「保存方法」が悪いのか、「味付け海苔自体の製品不良」なのか「そもそもそういう味付け海苔」なのか、わかりませんが、「パリパリ過ぎる」のです。

 

というのも、私は、白米を味付けのりで撒いて食べようと思いましたが、海苔を撒く前に、海苔の中央から破けてしまうのです。

食材の調達過程で、この会社の味付けのを購買する場合、サンプルを取寄せてチェックしていると思いますが、多くの利用者がするであろう「白米を撒いて食べる」を試してみれば「適切な味付けのりでない」とすぐにわかるはずです。

・・・

このように、原料調達にしろ、役務提供にしろ、「外部から購買」する場合は、しっかりとした業者および製品、またはサービスの評価をしなければ、ダメなのですが、中国の高級ホテルは、こうした体制も実際の業者評価体制もずさんなのかもしれませんね。

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 10:41
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新垣結衣さん主演ドラマとISO取得維持

JUGEMテーマ:ビジネス

 

新垣結衣さんが主演しているテレビドラマ「獣になれない私たち(第5話)」が2018117日に放送されました。

私は、仕事をしながら「ながら」で視聴していたのですが、あるセリフに反応して、ドラマに集中してしまいました(笑)

 

私が反応したのは、次のようなシーンです。

 

深海呉羽(新垣結衣さん)は、ツクモ・クリエイト・ジャパン(ECサイト構築を主とした情報システム構築・運用会社)に営業アシスタントで入社しながら、営業部長、社長秘書が九十九剣児社長(山内圭哉さん)の仕事のやり方についていけなくて、相次いで退職し、九十九社長は、仕事のできる営業アシスタントの深海さんに、営業部長、社長秘書の仕事もいつの間にか押し付けます。

 

休日にも関わらず、出張先で思いついたことをLINEで深海さんに九十九社長は、指示します。しかし、ある週末、深海さんは、九十九社長からのLINEをすべて無視します。

 

月曜の朝に出社して深海さんは、九十九社長にこう言います。

・・・・・

 

(深海):

お休みの間に社長が私に送って来た要望の一覧です。全部で28件あります。

こちらが その回答です

それから これがお求めの資料と今週のスケジュールと出張先のホテルと飛行機の時間、予約番号。

 

それから こちらが・・・

新規案件の参考資料になります。

足りないものがあったらおっしゃってください。

 

(九十九社長):

あっ せや。

例の鶴丸食品さんの件なアカンかったんや。

うちが ISMSを取得しとらんから任せられん言いよったんや。

 

せやけどな 気付いたんや。

うちもISMSを取得したらええねん!

ECサイトを作っとる会社の中でISMSを持っとるのはごく少数や。

 

ということは!

うちが ISMSを取得したら他のライバルを蹴散らせれるっちゅうわけや!

 

で ここからが本題や。

その ISMSっちゅうの取得しよう思ったらもう何やかんや手間やねん。

大変やねん。

ぎょうさん手続きやら〜 書類やら〜 社員教育やら せんとアカンねん。

 

こんな大仕事をうちで任せられるのは…!

特別チーフクリエイター 深海しか おらん!

 

(深海):

分かりました。ISMSの取得ですね。

ひと通り調べてまた ご報告します。

 

(九十九社長):

頼んだで!

ハハハハ…!

 

・・・・・

・・・・・

ドラマは、こんな感じでした。

もうお分かりと思いますが、私が反応したセリフは、九十九社長が

「うちもISMSを取得したらええねん!」

と深海さんに言い放ったところです。

 

ドラマを見ていない方には、伝わりにくいかもしれませんが、ツクモ・クリエイト・ジャパンの九十九社長の性格、社内の状況からすると「ISMS失敗パターン」だからです。

 

一般論として、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)を含め、ISOマネジメントシステムを構築し、認証機関の審査を受け、社内でマネジメントシステムを維持・改善していく際に「失敗パターン」がいくつかあります。

 

例えば、

 

◆短期取得を目指して認証を取得したが、社内に浸透せず全く機能しない

→取引先から要求され仕方なく取得した

→社長は「取得できればいい」としか考えていない

→コンサルタントの指示通りに書類を作り、社内の実態や本当に必要なレベルの仕組みが盛り込まれていない

→コンサルタントと事務局に任せておけばいいと社長も社員もISOの取り組みにやる気なし

 

◆現場が、ISOの構築・運用に非協力的で、社内に浸透しなかった

→マネジメントシステム構築は、事務局中心に進めた

→各現場部門がマネジメントシステム関わりを持てなかった

→そのため、ISO規格要求事項と社内実態の差分分析が適切に実施されなかった

→事務局が構築したシステムに現場はやりずらさを感じ、非協力的になった

→現場には「うちのISOは実態とかけ離れている」と益々、非協力的になった

 

◆親会社からの要求で認証取得したが、親会社からの出向幹部主導の取得で失敗

→主要取引先からの要求で親会社から取得命令が出た

→事務局として、親会社から品質保証部門長経験者が出向してきた

→大手型のシステムを主張するため、社内の反発が発生

→大手企業マニュアルのコピーなのでシステムが重い

→事務局は現場の不満をなだめるのに奔走

 

・・・・・

このような失敗事例は「あるある」ですが、よく耳にする話です。

 

さて、ドラマの中のツクモ・クリエイト・ジャパンですが、ISMSの今後を、勝手に想像してみました。

 

【結論】

★深海さんがそつなく社内に聞き取りを実施して要求事項に合致したシステムを構築したがその後・・・★

→深海さんは、他部門の社員からの信頼が厚いため社内の協力が得られる

→まじめな性格なので、ISMS要求事項をきちんと理解して、差分分析を実施

→要求事項である適用宣言書(組織のISMSに関連した適用する管理目的及び管理策を記述した文書)をしっかり作成

→認証審査も無事パスし、ISMS取得

→九十九社長は、ISMSに関心がなく、社内で決めた管理策を自ら守らない

→九十九社長は、ISMS維持管理のための資源を講じない

→深海さんは、営業部の仕事、社長秘書的仕事に加え、ISMSの管理が加わり、壊れていく

・・・・・

こんな未来予想図が描けます。

自分が我慢すれば、まわりはみんなハッピーになれるんだ・・・と考えて堂々巡りになり、徐々に壊れていく深海さん(新垣さん)。

新垣結衣さんファンとしては、ドラマを見ていられない展開です(笑)。

 

九十九社長が「取得できればいい」という考えだから、事務局は、この際、ISMS構築に乗じて、職務分掌や役割分担を見直し、認証審査という外圧でツクモ・クリエイト・ジャパンの問題点をあぶり出してもらう作戦もありますが、・・・ドラマの中の九十九社長の性格では、きっと社内体制は変わらないでしょうね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ619号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 06:39
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農林水産省肝いりの日本発の食品安全規格

JUGEMテーマ:ビジネス

 

20181116日付の共同通信によると、

「農林水産省は16日、日本の民間団体が、国際組織に申請した食品安全規格「JFSC」と「ASIAGAP」の2種類が承認されたと発表した。

日本発の規格認証は初めて。

食品に対する国際的な信頼確保につながるため、輸出促進へ食品業界に活用してもらう。」

と報じていました。

 

記事によると、

・民間事業者による国際組織である「世界食品安全イニシアティブ(GFSI)」が承認した

JFSCは食品の安全管理への取り組みを示す規格で工場などが取得

ASIAGAPは農業の安全管理についての規格で、農場などを認証している

・日本の規格が認められたことで、取引の活発化が期待される

そうです。

 

ちなみに、記事にある「日本の民間の団体」とは、「一般財団法人日本食品安全マネジメント協会」(JFSM)で、早速、JFSMのウェブサイトでは、プレスリリースが公表されていました。

https://www.jfsm.or.jp/information/images/JFSM_Press_Release_20181116.pdf

 

JFS-C規格が、GFSIに承認されたことのメリットの詳細は、JFSMのプレスリリース内容に譲りますが、私の感じるイメージとしては、

 

GFSIに承認された認証プログラムオーナーとなったことにより、食品安全マネジメントに関する国際的なルールメーキングに参画することができる

 

◆現場の従業員にわかりやすい日本語で書かれており、国際的な食品安全管理規格を導入する際の言語障壁を取り除き、食品製造の現場に食品安全文化を浸透させることができる

 

◆東京オリンピック・パラリンピックのように、日本国内における国際的イベントのための食品調達においても、国際的な食品安全管理規格を取得していれば有利になる

 

について、大きなメリットが生まれるでしょう。

 

ご存知のように、国際的に有名な「食品安全マネジメントシステム規格」には、ISO22000があります。

しかし、ISO22000の要求事項に対する組織の自由度が広く、イオンやコカ・コーラ、味の素、サントリーなど、世界的な食品関連企業は、GFSIが承認するスキームの食品規格での認証を取引先(サプライチェーン)に要求しています。

そのため、GFSIに最初に承認された食品安全マネジメントシステム規格であるオランダのFSSC22000が、食品安全マネジメントシステム規格としては、現状ひとり勝ちです。

 

しかし、オランダのFSSC22000は「英語」で作成されており、日本の食品関連組織が、その要求事項の内容を理解して、対応するのは非常に大変です。

今回、JFS-C規格がGFSIに承認されたことにより、FSSC22000で取得している組織がJFS-Cに切り替えする「民族大移動」が今後促進されるのではないかと思います。

 

また、JFSC規格以外のJFSAB規格は、全ての食品安全産業に要求されるHACCP(または相当)の要求事項にも対応した規格なので、国(農水省)を挙げて、食品関連産業へこの規格を規範とした取り組みが推奨されていくでしょう。

 

ただ、GFSIに承認されたといっても、今回承認されたのは「E検幣鏖絞歛言宿覆 製造・加工)のみで、E機壁綰圓靴笋垢て以性製品の加工)、E供壁綰圓靴笋垢た∧性製品の加工)、E掘壁綰圓靴笋垢て以性及び植物性製品の加工(混合製品))とL(化学製品(生化学製品を含む)の製造(添加物、ビタミン、ミネラル、培養物、香料、酵素及び加工助剤等の製造))の承認は、これから(申請条件として、各カテゴリー最低10社)であるので、「民族大移動」を見据えて、認証機関は、現在、FSSC22000取得企業に、JFS-C規格への切り替えを促すかもしれません。

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 09:50
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バス運転士の体調管理を完璧にするのは難しい

JUGEMテーマ:ニュース

 

20181115日付の毎日新聞が、

「三重県紀北町便ノ山の紀勢自動車道下り線で15日、観光バスを運転していた男性運転手(46)が突然、意識を失った。

蛇行運転などで異変に気付いた乗客が協力してハンドル操作を行い、バスの車体をトンネルの側壁にこすらせるなどして停止させた。

乗っていた33人と添乗員1人にけがはなく、運転手は救急搬送時に意識を回復して命に別条はないという。

他の車を巻き込むこともなかった。」

(以上、記事より引用)

と報じていました。

 

このニュースは、各テレビ局のニュースでも報じられていたので、私も、そのいくつかを見ましたが、このバスの乗客は、行き先などが事前に知らされていない「ミステリーツアーの乗客」だそうです。

また、現在、このミステリーツアーは「継続中」で、添乗員を含む34人は、旅行を続けているそうです。

 

異変に気がついて、運転手を引きずり出した乗客とハンドル操作をした乗客は、確か、いずれも65歳以上の高齢者。

突発的な出来事ですが、他の乗客の悲鳴が飛び交うトンネル内の異変で、冷静な対処は、お手柄といえるでしょう。

 

それにしても、報道では、この運転手は20187月の健康診断では異常はなかったそうです。

また、

・持病はなく、服用している薬もない

・当日朝の点呼時も体調不良はなかった

・体重80キロではあるが超肥満体ではない

・・・

といった状況から、運転手が所属するバス会社の運行管理の不備は、法規上も、社内規則上も、なかったのではないでしょうか。

 

つまり、「再発防止策」を完璧に実施するとしたら、

・乗務員完全2人体制

・バスの異常発生時に自動停止する装置の設置

などといった対策しかありません。

要は、とても難し問題です。

 

一般の路線バスを含め、観光バスなど、ワンマン体制のバス乗車時は、運転手の不測の事態の備えて、前方席にいるときは、「常にハンドル操作などをする可能性があること」を私たち乗客は、自覚しておくしかないのかもしれません。

 

話題は変わりますが、16日に、国交省に、日本航空と全日空が、パイロットの飲酒(アルコールチェックでの検出)についての再発防止策を提出したという報道がありました。

 

びっくりしたのは、

・全日空では、飲酒量が明文化されていなかった

・日本航空、全日空とも、ストロー式のアルコールチェッカーが全ての空港に配備されていない

・パイロット同士の相互チェックがっ徹底されていない

・管理者の立会ではなく自主チェックのケースもあった

というのだから驚きです。

 

国内の大手運送会社では、記録が残らない息を吐きかける形式の棒状のアルコールチェッカーからストロー式に徐々に変更していますが、事故時の一番影響が大きいであろう旅客機のアルコールチェッカーが棒状の旧式タイプで、しかも、自主チェックのケースもあったというのは、パイロットの自覚や使命感といった「性善説」に基づきすぎです。

 

全日空では、報道によると、

12月から、アルコール「2単位」までとする

1単位はアルコール20グラムで、2単位はビール1リットル、日本酒2合、ワイン400ミリに相当する

・アルコール2単位は、およそ8時間で分解できる

・飲酒可能時間は、従来どおり乗務開始の12時間前まで

とするそうです。

 

ただ、私の場合、ワイン400ミリ、日本酒2合だと、12時間後でも、感覚的には、アルコール臭が体調によってはあるので、「しっかり、パイロット全員の体質を勘案してからルール決めした方がいいんじゃないの?」と思います。

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 18:00
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日本人の喫煙率とビジネス

JUGEMテーマ:ビジネス

 

JTが実施している「全国喫煙者率調査」によると、2017年の成人喫煙率は、

成人男性の平均喫煙率は28.2

◆成人女性の平均喫煙率は9.0

だそうです。

 

ちなみに、戦後、男性の喫煙率のピークは、昭和41年(1966年)の83.7%だそうで、この約50年間で55%程度、減少したことになります。

 

私が中学生の頃は、国鉄の車内でタバコが吸えた時代でしたし、当時の成人男性で禁煙者は、マイノリティでしたので、社会の中で「禁煙者であること」の方が、なんとなく煙たがられた気がします。

私は、あまのじゃくな子供でしたから、「長いものに巻かれる」ことは感覚的にツマラナイ生き方として捉えていたので、学生時代は、まわりの友達がタバコを吸っていても「吸わない」ということを「かっこよさ」として感じていました。

 

ですから、現代社会の喫煙率データは、男女平均で18.2%だそうなので、「隔世の感」です。

しかし、これだけ、日本の社会からタバコが嫌われ、排除されてきている時代なのに、ビジネスホテルの喫煙室設定の数は、新築のビジネスホテルを除いて、感覚的には、部屋数の半分、あるいは34割が喫煙室設定です。

 

そのため、ホテルの空室率が極めて低い繁忙期に宿泊すると、喫煙室しか空きがないという状態になります。

要は、日本社会の喫煙率実態とホテルの喫煙室設定の割合が合いませんので、宿泊者の要望が叶わない顧客が発生するわけです。

 

私は、平均して、年間で150泊程度ビジネスホテルに宿泊していますが、週末の宿泊に限れば、78割は、残念なことに「喫煙設定の宿泊室」しか空いていません。

最近のホテルは、喫煙設定でも消臭を徹底しているので、空調を使用しなくてもいい時期であれば、喫煙設定でもあまり気にならないくなりました。

しかし、空調を使用すると、喫煙設定の部屋は、禁煙者からすると非常に臭く感じます。

 

ホテルの話題から、変わりますが、私が都内で時間調整に使用するコーヒーショップでいえば、スターバックスが原則全席禁煙なので、常に混雑しているイメージがあります。

混雑しているので、ベローチェやドトールなど、他のコーヒーショップに行くと、「喫煙難民受け入れ喫茶店」としての集客を狙っているのか、喫煙者優位の座席設定です。

最近の飲食店の構造は、禁煙者の要望を反映していて、喫煙者の方が肩身が狭い座席配置や座席数になっていますが、ベローチェ、ドトールは、喫煙者優位の店舗が多い気がします。

 

タバコは嗜好品であって、国や社会に規制されるものではない、と強弁される方が、まだまだ多いですが、個人的には、飲食店を含め、公共の場は、早く全面禁煙になってほしいものです。

居酒屋やパチンコ屋は「禁煙にすると売り上げが減る」と心配されますが、日本人の喫煙者の推移をしっかり分析すれば、大幅な落ち込みはまずないし、工夫次第では、むしろ来店数は増えることをこれらの店舗経営者は、もっと認識して欲しいものです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ594号より)

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 07:01
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大谷翔平選手の目標達成シート

JUGEMテーマ:スポーツ

 

野茂英雄投手、佐々木主浩投手、イチロー野手に続き、日本人4人目のアメリカ大リーグの新人王に輝いたエンゼルスの大谷翔平選手。

オープン戦とは一転してレギュラーシーズンに入ったら大活躍して、地元ファンだけでなく、全米の野球ファンを魅了しました。

その大谷選手の話題で、今年注目されたのが「目標達成シート」です。

 

報道で取り上げられている大谷選手の目標達成シートは、花巻東高校時代に作成されたものだそうです。

私はこれを見た瞬間に「あっ、マンダラチャートだ」と気づきました。

経営コンサルティングの世界で、マンダラチャートは目標管理のツールとして有名です。

 

ご存知の方も多いと思いますが、簡単に、マンダラチャートを説明すると、

3×39マスの枠で構成されるフレームワーク

◆事業計画やアイデア出し、目標管理、スケジュール作成などのシーンに応用できる

◆目標をマンダラチャートに書くと、仕事や趣味、日常生活などが密接に繋がっていることに気づく

といったものです。

 

《マンダラチャートを使った目標達成シート作成の流れ》

大谷選手が作成した目標達成シートの作成の流れをまとめてみます。

 

まず、シートの真ん中のマスに:到達したいテーマ(目的)を設定して記入します。

大谷選手の例:「ドラフト1位で8球団から指名されること」

 

次に、シート中心の3×3のマスに到達したいテーマ(目的)を達成するための要素を記入します。

大谷選手の例:

「体づくり」

「コントロール」

「キレ」

「メンタル」

「スピード160km/h

「人間性」

「運」

「変化球」

 

そして、シート外側の各3×3のマスに上記の8つの要素を達成するために求められる具体的な要素を設定し、記入します。

大谷選手の例:

「体づくり」

からだのケア、サプリメントを飲む、柔軟性、スタミナ、可動域、FSQ90KgFSQ130Kg、食事(夜7杯朝3杯食べる)

 

「コントロール」

インステップ改善、リリースポイントの安定、下肢の強化、体を開かない、メンタルコントロールをする、不安をなくす、軸をぶらさない、体幹強化

 

「キレ」

角度をつける、力まない、ボールを前でリリース、回転数アップ、可動域、下半身主導、リストの強化、上からボールをたたく

 

「メンタル」

はっきりとした目標・目的を持つ、ピンチに強い、波を作らない、勝利への執念、仲間を思いやる心、雰囲気に流されない、頭は冷静に・心は熱く、一喜一憂しない

 

「スピード160km/h

軸で回る、体幹強化、可動域、ライナーキャッチボール、ピッチングを増やす、肩回りの強化、体重増加、下肢の強化

 

「人間性」

感性、思いやり、礼儀、信頼される人間、継続力、感謝、計画性、愛される人間

 

「運」

あいさつ、道具を大切に使う、プラス思考、応援される人間になる、本を読む、審判さんへの態度、部屋掃除、ごみ拾い

 

「変化球」

カウントボールを増やす、遅く落差のあるカーブ、ストレートと同じフォームで投げる、ストライクからボールに投げるコントロール、奥行をイメージ、左打者への決め球、スライダーのキレ、フォークの完成

 

野球に詳しくない方は、目標を達成するための要素がピンとこない方もいると思いますが、野球経験者なら「高校生でここまで考えられるとはさすが!」という内容です。

大谷選手はいい意味で「野球バカ」と言われていて、物欲をはじめ、アルコールや女性にもあまり関心がないといわれています。

現在でも、きっとこの「マンダラチャート」を改訂して、自分の将来像をより明確、かつ、そのために何をすればよいのか、深く突き詰めているのでしょう。

 

目標達成に関する講習会で、受講生にマンダラチャートを作成する演習をしてもらったことがありますが、黙々と取り組んでも、作成するのに1時間以上は必ずかかります。

また、なかなか、マスが埋まらないものです。

このシートを作成する利点は、

「目的を達成するために具体的に何をするべきかをとことん突き詰めて考えること」

です。

常に「具体的にやるべきこと」を意識することが、日々の行動も変えるわけです。

マンダラチャート、今年は流行りそうですね!

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ589号より一部追記)

 

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author:有賀正彦, category:スポーツ・芸能に関する話, 06:54
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ハイチュウの自主回収とマクドナルドのソーセージマフィンの異物

JUGEMテーマ:ビジネス

 

2018118日に各メディアが報じていましたが、

「森永製菓のハイチュウ(ソフトキャンディ)の一部を自主回収」

するそうです。

 

報道では、

・回収の対象は12粒入りのストロベリー味とグレープ味のうち、賞味期限が20198月の一部

・回収対象本数は、約76000

・包み紙に付着を防ぐためのコーティング剤が塗られていない商品があることが判明した

・食べても健康への影響はない

とのことです。

 

個人的には、購入後、さっさと食べてしまえば、「あまり問題ないのでは」と思いますので、「消費者への注意喚起」でいいと思います。

しかし、森永製菓としては「ブランドイメージ」「企業イメージ」を考えて「回収」という判断に至ったのでしょう。

 

確かに、ハイチュウに限らず、包み紙に包まれたのど飴なども、剥がれにくいとイライラします。

日本人の場合、イライラして、名もない菓子メーカーなら「仕方がないか」と考えますが、森永製菓さんのような大手メーカーであれば、「大手なのに何やってんだ」となるでしょう。

 

個人的には、

・自主回収された商品の行方

・包み紙にコーティング剤が塗られなかった理由

・包み紙にコーティングされなかった製品が工程内件あを通過した理由

を知りたいところです。

森永製菓は、ぜひ、上記事項について、ウェブサイト等で公表して欲しいものです。

 

また、同じく2018118日の報道で、石川県金沢市のマクドナルドで、20188月に購入者に提供されたソーセージエッグマフィンに混入していた異物が「ヒトの歯」だったことが分かったとの報道がありました。

報道では、

・混入していた異物が4ミリから8ミリの大きさのヒトの歯のかけら3個だった

・異物の調査の報告を受けた金沢市の保健所が「ヒトの歯」と分析した

・マフィンを作った愛知県内の工場やソーセージを作ったアメリカの企業も調査したが、混入の原因は分からなかった

そうです。

 

マネジメント側の立場で捉えると「混入原因が分からない」というのが、一番厄介です。

検査を大がかりにすれば、少しは安心感は得られますし、消費者に対するアピールになります。

しかし、実際の「検査強化による有効性」は「資源を大量に投下した割には疑問」ということになります。

消費者としては原因がわかりませんでした」という答えよりは、「ヒトの歯が混入する可能性がある工程」について、公表していただき、マクドナルドが取っている対策状況も公表して欲しいものだと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ619号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 11:59
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3代続けて「プロ経営者」を起用するLixilグループ

JUGEMテーマ:ビジネス

 

少し旧聞に属する話ですが、20181031日に、建築材料・住宅設備機器業界最大手のLIXILグループは20194月までに瀬戸欣哉社長が退任し、山梨広一社外取締役が社長に就任する人事を発表しました。

 

ご存知のように、Lixilグループは、トステム、INAX、新日本軽金属、サンウェーブ、東洋エクステリアの5社が20114月に統合して誕生した売上高1億円以上の巨大企業グループです。

 

また、統合後は、統合前の元々の出身会社所属ではないいわゆる「プロ経営者」が社長に就任したことでも話題を呼びました。

冒頭に記載した20194月以降に新社長となる山梨氏で、3代(藤森義明氏、瀬戸氏、山梨氏)続けてプロ経営者がトップに就きます。

 

マスメディアでは、プロ経営者2代目の瀬戸氏の突然の退任劇(解任)を「3年前と同じだ」と報じています。

3年前の2015年には、中国子会社(ジョウユウ)の不正会計を機に多額の負債を負い当時の藤森義明社長が退任しています。

藤森氏は、創業家のひとつであるトステム出身で取締役会議長を務める潮田洋一郎氏から乞われて社長に就任したそうです。

 

私の認識では、藤森氏は、ゼネラル・エレクトリック社(GE)出身で、「選択と集中」で「水回り事業」に力を入れ、アメリカの衛生陶器メーカーであるアメリカンスタンダードやドイツの水栓金具メーカーであるグローエなどを買収し、海外売上高比率を拡大して、「成功」しているように外部には映っていました。

しかし、買収したグローエの子会社であった中国企業のジョウユウが不正会計をしていたことにより、暗転します。要は、買収によってババをつかまされたわけです。

 

その後プロ経営者2代目として就任した瀬戸氏は、工具通販大手の株式会社MonotaRO(モノタロウ)の創業者です。

就任当時から、Lixilの取引先関係者は「建材・住設業界に明るくない瀬戸氏で大丈夫だろうか?」という声が多く上がっているのは、私も仕事を通じて耳にしていました。

 

詳細は省きますが、瀬戸氏の退任劇に繋がった失敗は、

20184月から導入した新取引制度」

と言われています。

この新取引制度は、「取引額の規模に応じて、取引先への納入単価を自動的に決めるもの」だそうです。

しかし、導入後の20184月以降、実質値上げとなる取引事例が相次ぎ、顧客がYKK APや三協立山といったライバルへ大量に流出し、住宅サッシなどを扱う主力事業のハウジングテクノロジー部門の今期事業利益は前期実績の275億円から半減する130億円になる見通しだそうです。

 

一般論ですが、個人的には、瀬戸氏の「新取引制度」の発想は、現場からは「現場を知らない素人の発想だ」と批判されていますが、無数にある工務店に応じて見積もりを算出すrのは、営業担当者の労力が必要になり、また、営業担当者の裁量権が大きいので、「取引基準に応じた統一価格」の設定は、営業の労務コスト削減や見積標準ができて、仕事がしやすくなると思います。

ただ、ライバル他社に顧客の多くが逃げ出してしまったということは、「価格帯に妥当性がなかった」ということになるのでしょう。

 

さて、20194月以降に社長に就任する山梨氏ですが、経歴的には、東大経済学部を卒業後、富士写真フイルムを経て、マッキンゼー日本法人のシニアパートナー、イオンの執行役を経てLixilグループの取締役に就任しています。

 

出身母体の5社出身者から、取締役会議長(会長にも復帰)の潮田氏は、経営トップを選べばいいのに、と私たちは考えますが、しがらみのない外部出身者をトップに据えた方が、経営改革がうまくいく、との考えかもしれません。

ただ、仮に3代続けてプロ経営者登用が失敗に終われば、取締役会の任命責任も株主には問われることになるでしょう。

藤森氏は、買収した子会社の負債でしくじり、瀬戸氏は、工務店への販売価格で躓きました。

山梨新社長は、これらの失敗を糧に、どんなかじ取りをするのだろう??と注目です。

 

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 13:19
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